レッスン便り

フルートレッスン事例:ダブルタンギングがやりにくい。高校1年生Aさん

高校1年生 Aさんとのレッスンより

年明けはじめてのレッスンは高校生1年生のAさん。

Aさんは8月末に体験レッスンを受講した方なんですが、年明けにレッスンにいらしてくださいました。

中学生のころからソロコンクールなどに挑戦しているそうで、しっかりとした音を吹いていました。

ダブルタンギングがやりにくい悩み

Aさんに現在練習中のダブルタンギングがたくさん出てくるエチュードを1フレーズ演奏していただきました。

とてもよく練習しているんだなとわかる演奏だったのですが、いくつか気になったことがありました。

気になったところ

  • タンギングに意識がいきすぎてしまっていて、フレーズ感が少し平坦になっている。
  • はやいテンポにしたらダブルタンギングで苦労しそうな吹き方をしている。

「いまよりも速くしたらダブルタンギングはもつれる?」と聞いたらAさんは「もつれます」と答えました。

まずはフレーズ感の方からレッスンを進めていきました。

フレーズ感を出すために

まずはじめにさっきのフレーズをダブルタンギングではなく、全部スラーで吹いてもらいました。

スラーで吹いてもらった目的は、フレーズ感(音楽の盛り上がる場所、音楽の方向性)をAさんのなかでクリアにするため。

スラーで吹いてみてもらったら、ダブルタンギングをしていたときよりもフレーズ感が出てきました。

フレーズ感が平坦というのは、息の流れ、息の出し入れに変化がなさすぎてしまっていることで起こっています。

フレーズの中の盛り上がりがどこなのか、どこでフレーズが落ち着くのかを全部スラーで吹くことでクリアにすることができます。

次に楽譜通りに吹いてもらいますが、ここで1つポイントがあります。
スラーで吹いたときの息の流れにダブルタンギングを乗せるイメージで演奏してもらいました。

見事に楽譜通りにダブルタンギングでフレーズ感のある演奏になりました。

普段から専門的なレッスンを受けているだけあって吸収力がすごいです!!!

Aさんのポテンシャルの高さを感じました。

「ここまでのなかでダブルタンギングのやりにくさはどうだった?」と聞くと、「最初よりはいいけどまだやりにくさを感じています」とのこと。

今度はタンギングをしているときの舌の動きについて提案をしました。

舌の動きを観察するゲーム

ダブルタンギング、トリプルタンギングで大事なのはkuの発音です。

ダブルタンギングがうまくいかない主な原因は2つあると思っています。

2つの原因

  • tuの発音とkuの発音によって音色の質にバラつきがあると凸凹なダブルタンギングになってしまう。
  • tuとkuの発音のときに舌が動きすぎてしまう

Aさんの場合、tuとkuの音の質に凸凹はほとんどなかったので、舌の動かし方にやりにくさを改善するヒントがあると思いました。

残念ながら口の中で舌がどのように動いているかは直接見ることができません。

Aさんに「自分の舌はどんな風に動いているかな?」と観察しながら吹いてもらいました。

観察ポイント

  • tuを発音したときに舌がどこにいるか
  • kuを発音したときに舌がどこにいるか

kuの発音したときに舌が口の奥のほうまで動いていることに気がついたみたいです。

次にダブルタンギングをしているときに舌がなるべく前にいるようにと意図を持ちながら吹いてみたらどうなるか実験をしました。

Aさんは「フレーズのはじめのほうは舌を前の方にいつづけることはできたけど、だんだん舌が奥に行きたくなる」と言っていました。

舌を前にいつづけることはAさんにとっては新しいことで、これまでのやり方に戻りたくなっちゃう気持ちすごくよくわかります。

舌の動きにくさはどう?と聞くと、こっちの方がやりやすいとのこと。

新しい舌の動きにアップデートするために練習が必要ですが、意識的に取り組んでいくことで少しずつ舌の使い方がアップデートされていきます。

テンポの速いダブルタンギングもやれるようになると思います。

今回は高校1年生Aさんのレッスンをご紹介しました。

初心者の方、経験者の方、体の使い方や心の使い方を知りたい!という方もお気軽にお問い合わせください。

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