[voice icon="https://www.okamotogenki.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_6025.jpg" type="l"]こんにちは!フルート奏者、アレクサンダーテクニーク教師の岡本元輝です。[/voice]
アレクサンダーテクニークのレッスンを受ける人の多くは自分自身に変化を求めています。
僕の場合は「もっと上手くなりたい、もっとラクに演奏できるようになりたい」というのが大きな望み。
いまも変わりません。
僕がBodyChanceで学んでいた当時は多くの音楽家のアレクサンダーテクニーク教師の先生方がいらっしゃいました。
ですがアレクサンダーテクニーク教師全員が楽器経験がある人ばかりとは限りません。
役者、ダンサー、ヨガインストラクターなどさまざまな経験をしてきた方々ばかり。
ただ僕たちが共通しているのはアレクサンダーテクニークをベースに体の動きや思考について探求していること。
自分よりも長い時間をかけてアレクサンダーテクニークを探究してきた先生たちの観察眼はすごいので信頼しています。
なので僕はアレクサンダーテクニークのレッスンを受けはじめたときに2つほど決めたことがあります。
[aside type="boader"]・ 授業中にアクティビティのレッスンを受ける、もしくは質問をする
・先生の提案は試してから判断する[/aside]
この記事では『先生の提案は試してから判断する』を深堀りしていきたいなと思います。
自分にとってのNGは本当にNGなのか
アレクサンダーテクニーク(以下AT)のレッスンでは、演奏しているときの動きやレッスン前後の会話から得られた情報をもとにAT教師が新しいプランを提案します。
たまに「自分の中ではNG(やってはいけないやり方)だと思っていたやり方」を提案されることがあります。
提案される側としてはまぁ戸惑いますよね。
ですが、いままでNGだと思ってたやり方をやってみたら「あれ!なんかうまくいっちゃった。」なんて場面をぼく自身も経験していますし、たくさん見てきました。
それから「自分の中でNGだと思っていても、今はNGとは限らないんだ」と思うようになりました。
まずはAT教師の提案を「最初から無理です!やっちゃダメだと思います!」なんて突っぱねずに、試してみてから判断しましょう。
NGの背景にあるもの
NGの背景は人それぞれちがいます。
その人自身の経験が大きく関わってきます。
[aside type="boader"]・教わっていた先生や先輩にダメといわれた。
・練習する過程でうまくいかないやり方だと認識して避けるようになった
・ある種のトラウマ的なもの
・こうあるべき、しなければならないと思いすぎている[/aside]
などなど
さまざまな背景があるなと思います。
レッスンという場で先生に「自分にとってのNGをやってみたら?」なんて言われたら戸惑いのほうが大きいはずです。
ですが、勇気を出して一歩踏み出して欲しいです。
うまくいかなかったら、「やっぱうまくいかないのか〜。NGはNGだったと確認できた」と割り切ればいいです。
アレクサンダー教師は「じゃあ違うやつ考えてみる!」となるので。
さいごに
僕もそうですが、人はどこかで正解、正しさのようなものを求めすぎてしまうと、判断基準や可能性をせばめてしまうのでは?
とアレクサンダーテクニークを学び始めてから思うようになりました。
自分にとってのNGも『こうあるべき』という思考が邪魔するから素直に試せない人が多いのではないでしょうか。
なので僕は自分にとってのNGはただの価値観に過ぎないと思うようになりました。
AT教師の提案はあくまで可能性、選択肢の一つとして受け取って、試してから判断する。
うまくいかなかったらやらなければいいし、うまくいったら取り入れればいい。
ただそれだけ。
試さずにあーだこーだ言うのは不毛な時間かなって。
教わるときも、教えるときもとりあえず試してみる、っていうのを大切にしてます。