こんにちは。
横浜市神奈川区げんきフルート教室の岡本元輝です。
フルートを吹いていて、
「フレーズがうまく流れない」
「息を使っているつもりなのに、なぜか音楽が止まってしまう」
そんな感覚を持ったことはありませんか。
今日は、
そんな悩みと深くつながる体験について、
少し書いてみようと思います。
2025年8月、
ミヒャエル・シュミット・カスドルフ氏の
マスタークラスを受講する機会に恵まれました。
受講曲は、
ジャック=マルタン・オトテールの
組曲 G dur Op.2-3。
この作品は、
はじめてチェンバロと一緒に演奏した、
個人的にも思い入れのある曲です。

アルマンドから見えてきたフランス・バロックの世界
マスタークラスでは、
1曲目のアルマンドを中心に聴いていただきました。
フランス・バロックにおけるアルマンドの性格や、
音型が何をモチーフにしているのか。
フランス貴族のイメージして歩いてみたり、
ポージングをしてみたり。
などなど。
とても楽しく、刺激的な時間でした。
吹き方についてのアドバイス
そして、
吹き方についても、
先生のアドバイスで気がついた
大きな発見がありました。
実は、
モダンフルートでもトラヴェルソでも、
ずっと共通して抱えていた悩みがありました。
それは、
音を区切りすぎてしまうこと。
アーティキュレーションを
クリアにしようと意識しすぎた結果、
息の流れが止まってしまっていたのです。
先生からは、
「息が止まっている。流れていない。
だからフレーズがうまくいかないんだよ」
と、はっきり言われました。
「なんだかうまくいかない」
「もっと素敵に吹きたいのに、できない」
まさに、
自分がずっと引っかかっていた感覚だったので、
めちゃくちゃ納得しながら聞いていました。
息を流そうとすると、音を押してしまう
レッスンのなかで
「もっと息を流して、吐いて」と言われ、
その通りに吹いてみると、
今度は
「それは音を押してしまっている」
とも言われました。
フレーズを流そうとすると、
息の量が増えすぎてしまう。
これがぼくのクセの1つ。
トラヴェルソでは、
それがそのまま音の質や
音程に表れてしまいます。
モダンフルートなら、
息が多少増えても
受け止めてくれることもあります。
ですが、トラヴェルソでは、そうはいきません。
より音楽的に吹くために
息を増やしすぎず、
音を押さず、
それでも流れは止めない。
一つひとつの音が持つ
音程や方向性を感じながら、
フレーズを描いていく。
フラウト・トラヴェルソは、
本当に奥深い楽器だと、
あらためて感じた時間でした。
マスタークラスから
半年以上が経ちましたが、
このときの気づきは、
今も演奏の中で生き続けています。
理想のフレーズを描くために、
今日も、
心と体、そして楽器と向き合っています。
ではまた。


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