一番の発見は、「ひとつの姿勢にとどまる必要はない」オーボエ奏者／２０代女性

アレクサンダーテクニークのレッスンを受ける前、私は楽器 (オーボエ) を演奏する際の姿勢について悩みを抱えていました。
これまでに沢山の方から姿勢についてのアドバイスを受け実践してみましたが、どれもうまくいかず、ひどい時には腰を痛めたこともありました。

岡本さんのレッスンを受けた上での一番の発見は、「ひとつの姿勢にとどまる必要はない」ということです。

これまで「正しいか正しくないか」 、「0か100 か」といった尺度で物事を捉えがちだった私にとっては新発想でした。

身体を一箇所に固めるのではなく、頭や関節を動けるようにすることが大事だと学びました。 人体模型を使って人間の構造を説明していただいた上で、「アレキサンダーテクニーク を使って」演奏すると、身体全部を使って音を鳴らしていることを実感し、
・思い描いていた音 (ex. このフレーズのこの部分でこんな音が出したい)が出しやすくなった
・余分な力をかけず、楽に演奏できるようになった 等の良い変化が得られました。

難しかった点は、感覚に頼らずプロセスを大事にする、という意識をもつことです。 「あの時うまくいった、あの姿勢」を感覚を元に再現しようとする癖や、○○せねばならない、○○すべき、といった思考を取り除くことに苦労しました

今回のレッスンで学んだことは、日常生活にも活かせると感じました。立つ、歩く、といった日頃の動作でもアレクサンダーテクニークを意識するようになり、慢性的だった肩こりが少し改善されました。

私の悩みに真摯に向き合い、一緒に考えてくださる姿勢が印象的でした。 毎回のレッスン後に自分の課題が明らかになり、次の目標を立てやすかったです。 また、岡本さんは優しい人柄のため、疑問に思ったことを質問し易いと感じました。 

姿勢について長い間悩んでいましたが、岡本さんのレッスンを受講し、良い方向へと向かっていると確信しております。提案していただいたことを活かし、演奏家として更に精進していきたいです。今回このような機会をいただけたこと、 感謝申し上げます。