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フルートを買い替えると上達する?高い楽器を買う前に確認したい5つのこと

こんにちは。

横浜市神奈川区、げんきフルート教室の岡本元輝です。

フルートを長く吹いていると、

「そろそろ新しい楽器に買い替えてみたいな」

「もう少し上のモデルにしたら、音も変わるのかな」

と思うことはありませんか?

楽器店で素敵なフルートを見かけたり、周りの人が総銀製やゴールドの楽器を吹いていたりすると、気持ちが動くこともありますよね。

同じメーカーの同じモデルを試奏しても、吹き心地や音の印象に違いを感じることがあります。

自分に合う楽器と出会うことも、フルートを続けていく楽しみの一つだと思います。

ただ、

「高いフルートに買い替えれば、上手くなれるのだろうか?」

と聞かれたら、ぼくは少し慎重に考えます。

新しい楽器によって、音色や響き、反応、表現の可能性が広がることはあります。

けれども、楽器を買い替えただけで、奏法や身体の使い方、音楽の捉え方まで自動的に変わるわけではありません。

今回は、20年以上フルートを吹いてきたぼく自身の経験も交えながら、フルートを買い替える前に考えてみたいことをお話しします。

これは「買い替えないほうがよい」というお話ではありません。

楽器との付き合い方を考えるための、一つの意見として読んでいただけたらうれしいです。

目次

高いフルートにすれば、上手くなるのでしょうか?

ぼくがお世話になってきた先生方の多くは、

「楽器の価格やランクだけで、演奏が決まるわけではない」

という考えを持っていました。

ぼく自身も、基本的には同じように考えています。

もちろん、モデルや素材、設計が変われば、響きや反応、音色の変化のつけやすさなどに違いを感じることがあります。

今までよりも、自分のやりたい表現に応えてくれる楽器と出会うこともあるでしょう。

だから、楽器の違いに意味がないわけではありません。

ただ、価格は奏者の上手さを表す数字ではありません。

高いモデルだから、その人にとって最も吹きやすいとも限りません。

大切なのは、

「高いか、安いか」

だけではなく、

「この楽器で、自分はどんな音楽をつくりたいのか」

ということだと思うのです。

高校生のとき、ムラマツEXのまま音大を受験した話

ここで、ぼく自身の経験を一つお話ししますね。

高校生のころ、ぼくが使っていたのはムラマツフルートのEXモデルでした。

高校2年生ごろから、

「今の楽器のままで、音大入試を受けても大丈夫なのだろうか?」

と考えるようになりました。

音楽大学の講習会やコンクールで出会う同世代のフルート奏者には、総銀製の楽器を吹いている人が多く、ごくまれにゴールドの楽器を持っている人もいました。

周りの楽器が目に入ると、不安になるんですよね。

「自分も、もっと上のモデルにしたほうがよいのではないか」

そんな気持ちが出てきました。

そこで、当時お世話になっていた先生方に何度も相談しました。

新しい楽器に買い替えるのか。

それとも、長く吹いてきたEXモデルで入試に臨むのか。

新しい楽器を購入した場合、楽器の特徴を知り、吹き方を調整し、本番までに慣れる時間も必要になります。

先生方と相談しながら考えた結果、ぼくはEXモデルのまま受験することにしました。

楽器を替えることよりも、今の楽器で自分にできることを深めるほうが、そのときの自分には必要だと思ったからです。

この経験から、周りの人がどんな楽器を吹いているかではなく、

「今の自分には、何が必要なのだろう?」

と考えることが、楽器選びでも大切だと感じるようになりました。

買い替える前に確認したい5つのこと

では、どのようなときに買い替えを検討すればよいのでしょうか。

すべての人に当てはまる正解はありませんが、購入前に次の5つを確認してみると、考えを整理しやすくなると思います。

1.今の楽器は、きちんと調整されていますか?

まず確認したいのは、現在使っている楽器の状態です。

音が出にくい。

特定の音だけ反応しにくい。

低音が鳴りにくい。

キィを強く押さえないと音が安定しない。

こうした悩みは、奏者の吹き方ではなく、楽器の調整が原因になっている場合があります。

タンポが正しく塞がっていなかったり、キィのバランスが崩れていたりすれば、普段よりも多くの息や力を使わなければならないこともあります。

「最近、楽器が吹きにくいから買い替えよう」

と決める前に、一度、信頼できるリペアの方に状態を見てもらうのがおすすめです。

調整によって、以前の吹きやすさが戻ることもあります。

メンテナンスの時期については、フルートのメンテナンスに行くタイミングと頻度 でも詳しくお話ししています。

2.どんな音や表現を求めていますか?

次に考えたいのは、

「新しい楽器で、何を変えたいのか」

ということです。

  • もっと柔らかい音を出したい
  • 音色の変化をつけやすくしたい
  • 小さな音でも、響きを保ちたい
  • オーケストラのなかでも、音を遠くへ届けたい
  • 今よりも幅広い表現を試したい
  • 身体への負担を少なくしたい

求めているものは、人によって違います。

ただ「今より上のモデルが欲しい」と考えるよりも、

「自分は、どんな音を奏でたいのだろう?」

「今の楽器では、どんな場面に難しさを感じているのだろう?」

と問いかけてみると、選ぶ基準が少しずつ見えてきます。

フルートが上手くなりたい人に考えてほしいこと でも書きましたが、「上手くなりたい」の先にある演奏を考えることは、楽器選びにもつながります。

3.吹きにくさの原因は、本当に楽器だけでしょうか?

これは少し答えにくい問いかもしれません。

今の悩みを、すべて自分のせいにする必要はありません。

反対に、すべてを楽器のせいにする必要もないと思います。

楽器の状態に問題があるのか。

奏法や身体の使い方を見直せるのか。

練習の取り組み方を変えることで、できることがあるのか。

それぞれを分けて考えることが大切です。

例えば、高い音が出にくいと感じている場合。

調整の問題かもしれません。

息のやアンブシュアの使い方かもしれません。

高い音を出そうとした瞬間に、首や肩、腕、口の周りを固めているのかもしれません。

原因が分からないまま楽器を買い替えると、新しい楽器でも同じ悩みが続く可能性があります。

買い替えるかどうかを決める前に、

「今の楽器で、まだ試せることはあるだろうか?」

と考えてみるのもよいと思います。

これは、買い替えを我慢するための問いではありません。

より納得して新しい楽器を選ぶための問いです。

4.先生や信頼できる人に相談しましたか?

現在レッスンを受けている方は、購入前に先生へ相談することをおすすめします。

普段から演奏を聴いている先生であれば、

  • 現在の楽器の状態
  • いま感じている奏法上の課題
  • 目指している音色や表現
  • 新しい楽器に求めたいこと
  • 買い替える時期

などを一緒に考えてもらえると思います。

先生に相談することは、購入の許可をもらうという意味ではありません。

自分だけでは気づかなかった視点を、一つ増やすためです。

可能であれば、試奏にも先生や信頼できる方についてきてもらうと、自分が吹いている感覚だけでなく、少し離れた場所で聴いた音も確認できます。

楽器店のスタッフやリペアの方の意見も、大切な判断材料になります。

ただし、最後に楽器を選ぶのは自分自身です。

人に勧められたからではなく、

「この楽器と、これから音楽を育てていきたい」

と思えるかどうかも大切にしてほしいと思います。

5.購入後、その楽器と時間をかけて付き合えますか?

新しいフルートを購入した日が、楽器選びのゴールではありません。

むしろ、そこから新しい楽器との付き合いが始まります。

楽器の反応を知ること。

どのような息や身体の使い方に応えてくれるのかを試すこと。

音色の変化や、楽器の個性を知ること。

今までの楽器と同じように吹いても、思うような音が出ないこともあります。

買った直後から、すべてが吹きやすくなるとは限りません。

新しい楽器に慣れるためには、ある程度の時間が必要です。

また、購入費用だけでなく、その後の点検や調整、修理などにも費用がかかります。

フルートは、決して小さな買い物ではありません。

だからこそ、

「買うことができるか」

だけではなく、

「購入後も、この楽器とゆっくり付き合っていけるか」

というところまで考えてみるとよいと思います。

新しい楽器が、練習の力になることもあります

ここまで慎重なお話をしてきましたが、新しい楽器を購入することを否定したいわけではありません。

新しい楽器を手にしたことで、

「もっと吹いてみたい」

「この楽器で、あの曲を演奏したい」

という気持ちが生まれることもあります。

その喜びが、練習のモチベーションになることもありますよね。

偶然試奏した楽器が、自分のやりたい音色や表現に応えてくれる。

先生から、次の段階へ進む選択肢として買い替えを提案される。

今の音楽活動に必要な機能や特徴が、現在の楽器では補いにくくなる。

そのようなときは、新しい楽器を検討するよい時期かもしれません。

ぼく自身も、長く愛用していたゴールドのフルートを手放し、別の楽器との関わりを選んだ経験があります。

そのときのことは、ずっと愛用していたフルートを手放した話 に書いています。

楽器との関係は、そのときの自分の音楽や身体、価値観によって変わることがあります。

だから、買い替えることも、今の楽器を使い続けることも、どちらかが正解なのではありません。

今の楽器と、もう一度向き合ってみる

新しいフルートが気になったときは、今の楽器にも問いかけてみてください。

  • この楽器の好きなところは、どこだろう?
  • どんな音色を出しやすいだろう?
  • どんな場面で吹きにくさを感じるだろう?
  • その吹きにくさは、調整で変わるだろうか?
  • 奏法や身体の使い方から試せることはあるだろうか?
  • 新しい楽器で、どんな音楽を表現したいのだろう?

今の楽器とじっくり向き合った結果、

「やはり、この楽器をもう少し吹いてみたい」

と思うかもしれません。

反対に、

「今の自分がやりたい音楽には、新しい楽器が必要だ」

と気づくかもしれません。

どちらの答えになってもよいと思います。

大切なのは、不安や周りとの比較だけで決めるのではなく、自分の音楽に必要な選択として考えることです。

楽器だけが音楽をつくるわけではありません。

奏者だけで音楽をつくるわけでもありません。

楽器と奏者が時間をかけて関わりながら、一緒に音を育てていくのだと、ぼくは思っています。

買い替える前に、今の悩みを一緒に整理してみませんか?

もし今、

「新しい楽器にすれば、もっと吹きやすくなるのかな」

「音が思うように変わらないのは、楽器のせいなのだろうか」

「買い替える前に、今の自分にできることを知りたい」

と感じているのであれば、一度、今の楽器で音を出しながら一緒に整理してみませんか?

げんきフルート教室の体験レッスンでは、楽器の購入を勧めたり、買い替えを止めたりすることが目的ではありません。

現在の楽器の状態や奏法、身体の使い方、目指している音色や表現を見ながら、

「今、何が起きているのだろう?」

「どんなことを試せるだろう?」

と一緒に考えていきます。

楽器を買い替えるかどうかを決める前に、今の悩みと、これから目指したい音楽を整理する時間としてもご利用いただけます。

レッスン後に、すぐ入会を決めていただく必要はありません。

教室の雰囲気や、一緒に考えていくレッスンがご自身に合うか、ゆっくりお確かめください。

フルートの悩みを、レッスンで一緒に整理してみませんか。

初めての方、久しぶりに再開する方、今の演奏を見直したい方の体験レッスンを行っています。

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楽器の貸し出しあり

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