音楽家は常に打率10割じゃなきゃだめなの?

こんにちは!フルート奏者、アレクサンダーテクニーク教師の岡本元輝です。

2015年から学び始めたアレクサンダーテクニーク。

これまでたくさんのアレクサンダー教師に出会い、レッスンを受けてきました。

その中の一人。キャシー・マデン先生とのレッスンを振り返ります。

目次

音の良し悪しをどう考えるのか、、、

捉え方1つで心は軽くなる

キャシーは女優としてのキャリアもあり、表現すること、教えることのアイディアがすごく豊富でいつも驚かされます。

BodyChanceメソッドの根源的な教師「マージョリー・バーストー」という教師のもとでアレクサンダーテクニークを学んだ人。

現在、キャシーはボストンの大学で演劇クラスやシアトルスタジオ、世界各地のマスタークラスでアレクサンダーテクニークを教えています。

このときの僕のレッスンテーマは、「いかなる時も、自分の出せる100%の音を、納得する音色を、表現をしたい」というものでした。

これは多くの音楽家が1度は考えることではないでしょうか。

曲を演奏するなら楽譜を完璧にミスなく演奏して、自分の納得する音楽をしたい。
いつもこういう考えをしていました。

練習のときから僕はこれを望んでいました。

だから練習で間違える自分に対して、結構ネガティブワード、自己否定ワードをたくさん浴びせてました。

今でもなかなかこの習慣は抜けません。

【岡本の自己否定ワード】

「なんでこんな音が出るの?」
「なんでここで間違えるの?」
「間違えるとかあり得ない」
「今吹いた音汚かった。」
「タンギングヘタクソ」

こんなことばっか自分に言ってましたね。

練習中だけじゃなくて、本番中も演奏しながら「自己評価、反省会」をしまくってました。

この僕の考え方についてキャシーはたった一言言いました。

「野球選手の打率は3割を超えたら素晴らしいんでしょ?。音楽も同じでいいんじゃない??」

この言葉を聞いた瞬間、心がふっと軽くなりました。

そっか。野球選手が3割で超絶素晴らしいなら音楽家もそれでいいじゃん。

100%、完璧を求めるあまり、このとき自分に対して厳しくしすぎていることに改めて気がつきました。

そして評価しながら練習することがいかに「非建設的」なのかを彼女のこの言葉から学びました。

自分の出した音に対して「演奏中に評価することを一度保留すること」を建設的に取り組んでいきたいと改めて再決心しています。

建設的:ある物事についてその良さを支持し、より良いものに変えていこうとするさま、あるいは積極的に物事を推進しようというさまなどを意味する表現。
「weblio辞書より」

おまけ

ちなみに2019年度シーズン終了時の打率ランキングのTop3はこんな感じ

順位

選手

(所属)

打率

年度

打数

安打

1

バース

(阪 神)

.389

(1986)

453

176

2

イチロー

(オリックス)

.387

(2000)

395

153

3

イチロー

(オリックス)

.385

(1994)

546

210

イチローも100%の打率ではないんです。

時には三振することもあっただろうし、フライがアウトになってしまうことだってあるはず。

アウトも失敗ではないと捉えて、次の打席ではどんなことができるか、改善策はあるかを考えることができる。

こうやって考えていったほうが心は平和だよね。

失敗は成功のもとってことわざがあるぐらいだしね。

間違えたり失敗したら、むしろ自分の成長のチャンス!って考える。
そしてまだまだ上手くなれるんだ!って思えるね。

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