【フルート】響く音を出すためのアイディア

こんにちは!フルート奏者、アレクサンダーテクニーク教師の岡本元輝です。

横浜市神奈川区でフルートとアレクサンダーテクニークのレッスンをしています。

息のシャーシャー音がしない音が遠くでは響いていない可能性があることを前回の記事で書きました。

この記事では
・音を響かせるためのあるあるのアイディア
・あるあるのアイディアをやりすぎて起きた不調の事例
・響く音を出すためのアイディア

これらをご紹介したいと思います。

今回ご紹介する音を響かせるためのアイディアは絶対こうやらなければならない!
というものではなくって、あくまでもアイディアの1つとして受け取ってもらえたら幸いです。

目次

フルートの響く音を出すための”あるある”のアイディア

「口の中を広くして吹いてみて、、、」
なんてことを言われたことがある人は多いのではないでしょうか??

実際にやってみると、
・音が響いている感じ
・しっかりと鳴っている、音が大きくなった感じ
・音が太くなった感じ
がします。

絶対にこれをやってはいけない!
というわけではなくって、ずーっと同じ状態(口の中を広くし続けたまま)で吹き続けるのがあまりよろしくないことをお伝えしたいです。

アゴの骨格ががっしりしていない人(ぼくも、、、)がやり続けるのはかなり疲れるはずです。

ぼく自身が出会った事例を紹介します。

口の中広くをやり続けた結果、、、

指導先の高校の吹奏楽部である生徒さんに出会いました。
中学から吹奏楽でフルートを続けてきた経験者の生徒さん。ものすごく真面目な子という印象でした。

生徒さんの悩みは高音域がうまく出せないことと、息が続かないことでした。

実際に演奏しているところを見させてもらうと、「口の中を広くしようとしすぎているのでは?」と思いました。

生徒さんの話を聞くと中学生のときは先輩にしか教わったことがなく、アドバイスの1つとして「口の中を広く吹く」を言われたことがあったそうです。

この教えを真面目にやり続けた結果、生徒さんの演奏にどんな不都合が生じていたか、、、

・音がうまく出せない(特に高音域)
・息が続かない
・タンギングがうまくできない(舌が下に下がりすぎている)。
・アンブシュアやアパチュアをコントロールする口周りの筋肉ちゃんたちがうまく働いていない(本人は無自覚)

こういったことが起こっていました。

生徒さんと相談して、新しい吹き方を身につけていくことに取り組むことになりました。

月に1度レッスンできるかできないかでしたが、生徒さんの努力もあり約3ヶ月ほどで改善しました。
口の中を広くしすぎることなく、アンブシュアやアパチュアをコントロールする筋肉ちゃんたちが機能している吹き方が少しずつできるようになっていました。

最初にレッスンをしたときよりも、響く1音を聴けたときは本当によかったと思いました。

さて本題の音を響かせるためのアイディアに戻りたいと思います。

フルートの響く音を出すためのアイディア

今回紹介するアイディアはぼく自身が実践し、生徒さんに教えているものです。

【1】ハミングをして体のどこに音を響かせるのかをクリアにする

まずハミングをします。ハミングをしながら鼻や頭を触ってみてください。
振動してるのがわかりますか??

音を出すときに口の中を広くするのではなく、ハミングをしたときに振動した「鼻から上の空間(鼻腔)を響かせる」と思って音を出してみましょう。
楽器以外でも「自分の声」で試してみるとおもしろいです!

ぼくがよくやるのは、
・鼻から息が出ると思って吹く(鼻からビーム)
・おでこから息が出ると思って吹く(おでこからビーム)

順子さん以外の先生のレッスンでおもしろいなと思ったアイディアは。
頭から360度、全部の空間に向かって音が飛んでいくと思って音を出す。[/st-mybox]

【2】息の吐く方向をクリアにする
息を前歯の後ろあたりに向かって吐き続けます。
自分の舌で前歯の後ろあたりを触ってみて、息の当てる位置を確認しましょう。

舌で確認した場所に向かって息を上に吐き続けます。

これはぼくの癖なんですけど、下行系のフレーズのときに息を下方向に吹き込みたくなるんです。
低音をしっかり鳴らそうとしすぎてしまうんですよね。

結果的に息を上に吐き続ける意図が薄くなってしまっていることに気がついて、現在探求中です![/st-mybox]

このアイディアを試すときにぜひ一緒にやってみて欲しいのが、アレクサンダーテクニークの基本。

「頭が動いて体全体がついていきながら、〇〇する」です。

これらを実際にやってみると自分の耳にはシャーシャー音が聞こえてくると思います。
ですが、いざ遠くに離れて聴いてもらったり、生徒さんの音を聴くとこっちの方が響いているんですよね。

口腔内の空間やアンブシュアやアパチュアだけ(口先だけ)で音の響きをコントロールしようとしすぎてしまうのかもしれませんね。

さいごに

教師養成コースで勉強しているときに、「口の中を広くがなぜこんなにも浸透しているのか」というのが話題になったことがあります。

あくまでも推測の話ではありますが、ヨーロッパと日本の住宅環境による影響があるのでは?となりました。
ヨーロッパは石造りの家や天井の高い住宅が結構ありますが、日本は畳でそこまで高くない天井の家がほとんど。

よく音が響く家と響かない家で楽器を練習する時間が長いから、響きを無理やり作ろうとした結果「口の中広くが浸透しているのではないか」となったことを覚えています。

あくまで推測ですけどね。

自分の音が響いているのか、響いていないのかの判断って結構難しいと思うんです。
たまにでいいから広い場所で練習してみたり、友達や先生に音の響きを聴いてもらったりすることをお勧めします。

あとは自分の演奏を録音して聴き比べることをオススメします。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 頭が動いて体全体がついていきながら、〇〇する」これがどういううごきなのかわかりません。言葉であらわすのは大変だと思いますが。

    • 遠藤さん コメントありがとうございます♪
      頭が動いて〜〜のところはアレクサンダーテクニーク教師になったいまでも、言語化するのが一番難しいところなんですそこに気づいていただけてうれしいです^ ^

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