フルート

【フルート】美しい音を出すために。アンブシュアとアパチュア探求のススメ

こんにちは!フルート奏者、アレクサンダーテクニーク教師の岡本元輝です。

こんな方におすすめ

  • 美しくツヤのある音を出すためのアンブシュアってどう作ったらいいの?
  • アンブシュアが不安定で音が安定しない
  • 高い音、低いが出しにくい

こんなお悩みを抱えていませんか?
僕自身ずっと悩んできました。
ですが、これから紹介する3つのことに取り組んだことでアンブシュアのコントロールもやりやすなり、結果的に高音域や低音域の鳴らしやすさ、音色の改善につながりました。
最初に僕自身が行った3つの探求を簡単に紹介します。

3つの練習

(1)リッププレートをただ下唇に当てる練習
(2)ハーモニクス(倍音奏法)を用いた練習
(3)半音階を用いた練習[

この3つを中心に取り組みました。 興味のある方はぜひ最後までお読みください。

はじめに

アンブシュアのコントロールがうまくいっていない可能性の高い人の特徴をお伝えしますね。

特徴

・アンブシュアを横に引きすぎている
・息を楽器の中に入れようとしすぎている
・下アゴをさげすぎている
・口の中を広くしようとしすぎている
などなど

これらは絶対にやってはいけない、というわけではありません。
ただやりすぎてしまうと演奏がやりにくくなってしまうので注意が必要です。

もし1つでも当てはまる!という方はぜひこの記事を最後までお読みください。

まず具体的な探求方法を説明するまえにアンブシュアとアパチュアについて説明をさせてください。

アンブシュアとアパチュアとは

《アンブシュアとは》
管楽器の演奏者が、楽器を吹くときの口の形およびその機能のことである。演奏者の口(または唇、舌、歯、顎、頬、鼻腔、咽喉など)がある特殊な機能を持たされた状態を指すということもできる。呼吸法と並んで、管楽器奏者が身につけるべき最も基本的かつ重要な技術であり、ピッチ(音高)、音色、音域の跳躍などをコントロールするためには、楽器に応じた適切なアンブシュアを身に付けなければならない。 wikipediaより引用

アンブシュアと言われるとどうしても「唇」ばかりに意識がいってしまいますが決してそうではないことがわかります。

そしてアンブシュアに大きく関係するのがアパチュアです。
アパチュアは上下の唇の間にできる穴のこと(息の通り道)を言います。

アンブシュアをコントロールすることでアパチュア(息の通り道)も変化するということを頭の中に入れておきましょう。

ちょっと気持ち悪いかもしれませんが、人間の顔全体の筋肉の画像をお見せします。

怒ったり、笑ったりする表情を作る、表情筋(総称)や唇周辺にある口輪筋などがアンブシュアのコントロールをします。

僕は顔全体の筋肉たちがアンブシュアを動かし、支えてくれていると思ってます。

リッププレートをただ下唇に当てる練習

僕の場合ですが、リッププレートを下唇に当てる瞬間に不必要な動きが起こっていました。
それは下アゴをさげる動きと口の中を広げる動きです。

この動きを減らすために『口を自然に閉じている状態にただリッププレートを当てる』というのを徹底的に取り組みました。

この取り組みに欠かせないのが体全身を使える状態を意識するあの呪文みたいな言葉。

『頭が動いて体全体がついていきながら〇〇する』

これを意識的に行うことでより深い動きの探究、観察ができます

練習①

フルートを口元まで持ってくる動きを観察する。
まずリッププレートを口元に持ってくるためにはどんな動きが必要なのかを考えました。

『頭が動いて体全体がついていきながら、肘を曲げて、首を左に動かし、肘が弧を描きながら腕を使ってリッププレートを口元に持ってくる。』

このプランを使って口元に当てるまでの動きを探究しました。

練習②

リッププレートをただ口元に当てる探究。
僕の場合リッププレートが口元に近づくだけで、下アゴを下げようとする傾向がありました。

なので頭部管を反対側にクルッと回して、リッププレートがないところを口元に当てるところからリスタートしました。

どうしてもリッププレートに体が反応してしまうからです。

息を吐きながら口元に持ってきたらどうなるか
指を口元に当ててみたらどうなるか。など色々試しました。

〜自分の発見〜
この探究をするなかで、『下アゴを下げる、口の中を広く』以外にも自分自身の習慣的な動きが色濃く出ました。
・体を後ろに反る動き
・口元に来るのが待てずに首を動かしてリッププレートを迎えに行ってしまう。

ただ口元に当てるというシンプルな動きを探究するだけでこんなに習慣的な動きが見つかるとは思ってもいませんでした。

ハーモニクス(倍音奏法)を用いた練習

フルートのハーモニクス(倍音奏法)は低音域の運指のまま高い音を出す奏法です。

この奏法はアンブシュアとアパチュアをコントロールする筋肉ちゃんたちを育てるのに最適なので、初心者の方にもオススメします。

具体的な探究方法

・低音から高音へ上がっていくもの
・高音から低音は下がっていくもの

この2つをタンギングとスラーの両方で探究するのがオススメです

探求するときのヒント

・鳴らしやすい音量からスタートしましょう。慣れてきたらppでの探求をオススメします。
・低音から上の音域に上がっていくときになるべく息の量は変えず、息のスピードを上げていく。
・高音域から下の音域に下がっていくときになるべく息の量、息のスピード、アンブシュアの張り具合を変えすぎずに下がる。
・アパチュアを小さくするときにアンブシュアを横ではなく、前にすぼめていくイメージを強く持つ。アヒル口をする感じ。
・アンブシュアは上唇ばかり意識するのではなく、下唇も一緒に動かす意識する。上唇ばかり意識してしまうと息の方向が下向きに行きすぎてしまいます。

どれぐらい少ない変化で高い音に行くことができて、低い音に下がることができるのか。というのをハーモニクスで徹底的に観察、探究します。

これが一番大切かも。

なので息の量や息のスピード、アンブシュアの張り具合はどれぐらい変化させればいいのかな?という問いを常に持つことが大切です。

〜自分の発見〜
この探求で一番の発見は「いままで息を使いすぎていた」ということ。
息を使いすぎていた結果、自分の思うような音色や変化を出すことが難しくなっていました。
アンブシュアとアパチュアの繊細なコントロールができるようになったことで、息が前より持つようになり、そして音色にツヤも出るようになりました。

半音階を用いた練習(アルペジオも可)

上がったり、下がったりが繰り返し行われる跳躍のあるフレーズがフルートにはよく出てきますよね。

跳躍はアンブシュアが激しく動き過ぎてしまうと、テンポ通りに吹けない、音が当たらないなんてことが起きがちです。そしてどんどん演奏が崩れていく、、、という負の連鎖が起こります。

この探求は距離の離れている音と音をいかに効率よく行き来するかのヒントになるかと思います。

具体的な探究方法

下がる跳躍がうまくいかないとき
→高い音から目的の音まで半音階で下がる

上がる跳躍がうまくいかないとき
→低い音から目的の高い音まで上がる

基本的にはハーモニクのときと探求のヒント、考え方は同じです。

どれぐらいの少ない変化で高い音に行くことができて、低い音に下がることができるのか。
これらを半音階で徹底的に観察、探究します。

アルペジオでやるのもオススメです。

〜自分の発見〜
低音域に下りていくにつれてアンブシュアが横に引いていく傾向が強くなる。
横に引きすぎてしまうと音の芯がぼやける。
アンブシュアの変化を丁寧に観察しながら下がっていくと音の芯がある豊かな音色になりました。

横に引いてしまうと息の方向が下方向にいきすぎてしまって、吹いている自分は鳴っている感じになるんだけど、聴いている側は意外とそうでもない。
低音域を単発で出そうとすると引く傾向がより一層強まるのでまだまだ探求が必要。

フルートにとって鳴らしにくとされている中音域のE・Es・Cisの音になると息の流れや息の方向が下方向に急激に変化していることに気が付きました。
自分のなかでですが、そんなに変化させる必要ある?ってぐらいの変化だったので衝撃的でした。

さいごに

僕がこの探求を集中的に取り組んだのは2018年の10月から2019年の3月にかけてです。
きっかけは2019年3月にリサイタルをやると決めたから。

上の記事内では取り上げませんでしたが、リッププレートを当てる位置を変えました。

自分に深く染み付いた習慣と向き合いつつ新しいことを取り入れることはかなりハードで時間が必要でした。

なので2018年内はただ口元にリッププレートを当てるを中心に行っていました。曲の練習どころではなかったです。それに思うように吹けないもどかしさもありましたが、なんとか乗り切りました。

僕にとってはリッププレートの位置を変えたことはとてもいい決断だったと思います。

3月のリサイタル にはなんとか間に合ったー!というのが正直な感想ですが、いまもこの探求は続けています。

長くなってしまいましたが、僕自身の経験や発見を交えながらアンブシュア・アパチュアの探求の方法を紹介しました。

人それぞれ唇の大きさや顔の骨格、筋肉のつき方は違います。

少しでもみなさんのフルートライフのヒントになればと思い書きました。

もっと具体的に教えて欲しいよという方はぜひ一度レッスンへいらしてください。

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