こんにちは。
横浜市神奈川区、げんきフルート教室の岡本元輝です。
レッスン中はできたのに、家やスタジオで練習してみたら、思うように吹けなかった。
「あれ? レッスンのときはできたのに……」
そんな経験はありませんか?
でも、これは決して珍しいことではありません。
大人の方の場合は、お仕事やご家庭のことなど、フルート以外にもやることがたくさんあります。
毎日、長い時間練習することが難しい方もいらっしゃると思います。
だからこそ大切にしたいのが、練習時間の長さだけではなく、レッスンで見つけたことを、次の練習でどのように試してみるかです。
以前、「毎日練習しなくても大丈夫ですよ」とお伝えしている理由 についても書きました。
今回は、レッスンでの気づきを家での練習につなげるために、ぼくが大切だと感じていることをお話しします。
「こうしなければならない」というものではありません。
一つの提案として、気になるところから試していただけたらと思います。
レッスン中の「できた」を、そのまま持ち帰るのは難しい
レッスンでは、先生と話をしながら、いくつかの方法を試すことができます。
「少し見方を変えてみましょう」
「今は、身体のどこに力が入っていますか?」
「どんな音で、このフレーズを吹きたいですか?」
そんな問いかけをきっかけに、音や身体の使い方が変わることがあります。
その瞬間は、
「吹きやすくなった」
「さっきより音が響いた」
「高い音が楽に出た」
と感じられるかもしれません。
ところが、家で同じように吹こうとすると、うまく再現できない。
それは、「できたときの感覚」だけを思い出そうとしているからかもしれません。
「あのときの、あの感じ」
という結果は覚えていても、その前に何を考え、何を試し、身体をどのように使っていたのかが分からなくなることがあります。
振り返りたいのは、結果よりもプロセス
レッスンのなかで、どんなことに気がつきましたか?
うまくいったときと、あまりうまくいかなかったとき。
その間には、どんな違いがあったでしょうか。
フレーズの捉え方が変わったのかもしれません。
奏法に対する考え方が変わったのかもしれません。
呼吸や姿勢、身体の動きに気づいたのかもしれません。
例えば、
- AとBを試したら、吹きやすくなった
- BとCを試したら、少し吹きにくくなった
という違いがあったとします。
ここで大切なのは、「うまくいった」「うまくいかなかった」という結果だけではありません。
何を試した結果、どのような変化が起きたのか。
その関係が自分のなかで少しずつ分かってくると、次の練習でも自分で試せるようになります。
小さな変化に気づくこと は、次に何を選ぶかを考えるための大切な手がかりになります。
レッスン後は、3行だけメモしてみる
レッスンが終わったあと、できれば記憶が新しいうちに、次の3つをメモしてみるのもおすすめです。
- 今日、何が変わった?
- その前に、何を試した?
- 次の練習で、最初に何を試してみる?
きれいな文章にする必要はありません。
例えば、
- 高い音が少し楽に出た
- 音だけを何とかしようとする前に、身体全体を思い出した
- 次の練習では、まず短いフレーズで試す
これぐらいでも十分です。
たくさん書こうとすると、振り返ること自体が負担になってしまいます。
レッスンで見つけたことを、次の練習へ渡すための短いメモ。
そのくらいの気持ちでよいと思います。
可能であれば、レッスンを録音してみる
レッスンで気づいたことを振り返るために、録音を活用するのもおすすめです。
今はスマートフォンがあれば、気軽に録音して聴き返すことができます。
ただし、録音に対する考え方は先生や教室によって異なります。
録音する場合は、レッスンが始まる前に、
「自分の練習を振り返るために、録音してもよいですか?」
と、先生に確認してみてください。
許可をいただけた場合も、まずは自分の振り返りのために使い、録音した内容を公開したり、ほかの人に共有したりするときには、改めて確認することが大切です。
録音を聴くときは、
「上手に吹けているか」
「間違えていないか」
だけを確認しなくてもよいと思います。
例えば、
- 音色は、どのように変化した?
- フレーズの流れは、どこで変わった?
- 吹きやすくなった直前に、何を試していた?
- 先生から、どのような問いかけがあった?
- 自分は、何を考えて吹いていた?
このようなことにも耳を傾けてみてください。
演奏している最中は、吹くことに集中していて気づけなかった変化も、録音を通して客観的に聴けることがあります。
レッスンの最初と最後で、同じフレーズを聴き比べてみるのもよいですね。
音色や響きだけでなく、フレーズの流れや音楽の捉え方が変わっていることにも気づけるかもしれません。
録音は、自分の演奏を採点するためのものではありません。
レッスンのなかで何が起き、何をきっかけに音楽が変わったのか。
そのプロセスを振り返り、次の練習につなげるための一つの手がかりとして、活用してみてください。
次の練習では、一つずつ試してみる
レッスンで教わったことを、最初から全部再現しようとしなくても大丈夫です。
まずは一つだけ選んで、試してみてください。
練習しながら、自分にこんな問いを向けてみるのもよいと思います。
- いま、自分はどんなふうに吹いた?
- どんなことを考えていた?
- 身体はどんなふうに動いていた?
- このフレーズを、どんな音色やニュアンスで吹きたい?
- 次に一つだけ変えるなら、何を試してみる?
すぐに答えが見つからないこともあります。
それでも、
「こうしたら、どうなるだろう?」
と試してみること自体が、練習になるのだと思います。
ぼくは、練習は「やらなきゃ」ではなく、「試してみよう」の時間 だと考えています。
ただ音を出す。
ただ楽譜に書かれた音を並べる。
それだけでは、少しもったいないかもしれません。
自分はどう吹きたいのか。
そのために、今日は何を試してみるのか。
そんな問いがあることで、練習は自分の音楽を探す時間になっていきます。
うまくいかなかったときこそ、違いを探してみる
うまくいかなかった練習も、無駄ではありません。
「この方法では吹きにくかった」
「いつの間にか首や肩が固まっていた」
「音を出そうとすることに集中して、音楽の流れを忘れていた」
そんなことに気づけたなら、それも大切な発見です。
うまくいかなかった自分を責めるのではなく、
「さっきと何が違ったのだろう?」
と考えてみる。
その違いが分からないまま練習を重ねてしまうと、吹きにくい方法や、身体に負担のかかる使い方を繰り返してしまうことがあります。
でも、違いに気づくことができれば、次は別の方法を選べます。
自分のやりたい音楽や表現に向かって、奏法や身体の使い方、考え方を少しずつ更新していく。
練習は、そのための時間でもあると思うのです。
先生がいない時間にも、自分で選べるように
レッスンでは、先生と一緒に考え、試すことができます。
けれども、家で練習するときには先生はいません。
だから、げんきフルート教室では、ただ答えをお伝えするだけではなく、
- 何を試したのか
- どのような変化が起きたのか
- うまくいったときと、いかなかったときの違いは何か
- 次の練習で何を試すのか
というところまで、できるだけ一緒に整理するようにしています。
レッスンで見つけたことを、その後の練習で応用し、発展させていくのは生徒さん自身です。
もちろん、すべてを一人で解決しなければならない、ということではありません。
分からなくなったら、またレッスンで一緒に考えればよいのです。
ぼくが レッスンで答えを言いすぎないようにしている理由 も、先生がいない時間に、ご自身で感じ、考え、選べるようになってほしいからです。
少しずつ、カメのように
毎回の練習で、大きく変わらなくても大丈夫です。
うさぎとかめのカメのように、少しずつ。
いま自分は、どんなふうに吹いたのだろう。
身体は、どんなふうに動いていただろう。
どんな考えや意図を持っていただろう。
このフレーズを、どんなふうに吹きたいのだろう。
そんな問いを持ちながら、自分の音や身体、音楽と向き合ってみる。
小さく試し、小さな違いに気づく。
その積み重ねが、少しずつ自分らしい演奏につながっていくのだと思います。
いまの練習の方向を、一緒に整理してみませんか?
もし今、
「レッスンではできるのに、家では分からなくなる」
「練習しているけれど、何を意識すればよいのか整理できない」
「自分に合う練習方法を見つけたい」
と感じているのであれば、一度、音や身体に起きていることを一緒に見てみませんか?
げんきフルート教室の体験レッスンは、上手に吹けるかどうかを確かめる時間ではありません。
これまでの経験や現在のお悩み、これからどのように吹いてみたいのかを伺いながら、実際に音を出していきます。
そして、レッスンで見つけたことを家でどのように試していくのか、練習の方向も一緒に整理します。
レッスン後に、すぐ入会を決めていただく必要はありません。
教室の雰囲気や、一緒に考えていくレッスンの進め方がご自身に合うか、ゆっくりお確かめください。




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