こんにちは!
横浜市神奈川区げんきフルート教室の岡本元輝です。
音楽には正解がない。
そんな言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
僕自身も、その通りだと思っています。
でも同時に、
どこかで正解を求めてしまう自分もいます。
それはきっと、
正解がある方が安心だから。
「こう吹けばいい」
「こう表現すれば間違いない」
そんな答えがあれば迷わなくて済みます。
だから私たちは、つい正解を探してしまうのかもしれません。
作曲家本人に聞くことはできない
クラシック音楽と聞いて、
バッハやモーツァルト、ベートーヴェンを思い浮かべる方も多いと思います。
何百年も前に作られた作品が、今なお世界中で演奏されている。
改めて考えると本当にすごいことですよね。
でも残念ながら、
私たちはバッハ本人の演奏を聴くことはできません。
モーツァルトがどんな音で演奏していたのか。
ベートーヴェンがどんなテンポを好んでいたのか。
本当のところは誰にも分かりません。
もちろん当時の記録や手紙、研究書などは残っています。
私たち演奏家はそういった資料を参考にしながら、
「きっとこうだったのではないか」
と考えます。
けれど最終的には、
推測し、解釈し、自分なりに音楽を形にしていくしかないのです。
同じ曲でも演奏は変わる
少しクラシックから離れて考えてみましょう。
例えば有名な歌がカバーされることがあります。
同じ曲なのに、
歌う人が変わるだけで印象が大きく変わりますよね。
やさしく聴こえたり、
力強く聴こえたり、
どこか切なく感じたり。
曲そのものは同じなのに、
まったく違う魅力が生まれます。
クラシック音楽も同じだと思うのです。
同じ楽譜を使っていても、
演奏する人が違えば音楽は変わります。
オーケストラが違えば変わる。
指揮者が違えば変わる。
演奏するホールが違っても変わる。
だから、
ひとつの絶対的な正解を決めることはできません。
その人の「こう演奏したい」が音楽になる
では、
正解がないなら何を頼りに演奏すればいいのでしょうか。
僕は、
「どう演奏したいのか」
だと思っています。
どんな音色で吹きたいのか。
どんな気持ちを表現したいのか。
どんな景色が見えているのか。
そういった想いが、その人の演奏を形作っていきます。
もちろん、
楽譜を読むことも大切です。
歴史や様式を学ぶことも大切です。
でも最終的には、
自分自身がどう演奏したいのか。
そこから音楽が始まるのではないでしょうか。
演奏はいつも一期一会
さらに言えば、
同じ演奏者でも毎回同じ演奏はできません。
昨日と今日では感じ方が違う。
ホールの響きも違う。
その日の体調や気分も違う。
だから演奏会というのは本当に一期一会です。
その瞬間にしか生まれない音があります。
だからこそ面白いのだと思います。
おわりに
音楽には正解がない。
それは少し不安なことでもあります。
でも同時に、
とても自由なことでもあります。
誰かの正解を探し続けるのではなく、
自分はどう演奏したいのだろう。
どんな音を出したいのだろう。
そんなことを考えながら音楽と向き合う時間も素敵だと思うのです。
もしかしたら、
「正解を見つけること」よりも、
「自分なりの答えを探し続けること」
そのものが音楽の楽しさなのかもしれません。


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