7つの原理 アレクサンダーテクニーク

アレクサンダーテクニークの原理 抑制(インヒビション)

こんにちは!フルート奏者、アレクサンダーテクニーク教師の岡本元輝です。

アレクサンダーテクニークの原理6つめは抑制(インヒビション)について。

1〜5つめの記事をまだ読んでないよー!って方は読んでみてくださいね。

頭と脊椎の関係性(プライマリーコントロール)
方向性(ディレクション)について 
自分の感覚はあてにならない
自分の習慣を認識する
使い方が機能に影響する

これまでアレクサンダーテクニークの原理についてお話ししているなかで「習慣・クセ」にたくさん触れてきました。

今回取り上げる抑制(インヒビション)というのは簡単に言うと、「役立っていない体の動きや考え、やり方をやめて、新しい体の動き・考え・やり方で意識的に意図してやれるようにしましょうね!」というお話です。

文章にしてみると簡単じゃんって思えるんですけど、そう簡単にはいかないのです。

こんな経験ありませんか??

みなさんはいま住んでいる家の玄関を開け閉めするときカギ穴を確認してから閉めていますか?
きっと多くの人が慣れた手つきでカギ穴を見ずに玄関を開け閉めできてるのではないでしょうか。

家を出たあとに『あれ??玄関のカギ閉めたっけ、、、』なんてことも経験あるのではないでしょうか。

玄関のカギを開け閉めするという行為が無意識でもやれるぐらいまで習慣化しているんです。

では新しい家に引越してきた時はどうでしょうか。
前の家の玄関と同じようにやろうとしたらうまくカギ穴に入らなかったなんてことありませんか?

でも意識的にカギを閉めるようにしているうちに、無意識でもカギを開け閉めできるようになっていませんでしたか?

玄関のカギを例にしてみましたが、これが楽器演奏やパフォーマンスだとかなり大変なのです。

前のやり方に戻ってしまう

玄関のカギの開け閉めでわかると思いますが、一度身についた習慣・クセは無意識でできるようになっています。

楽器演奏でも同じことが起こるんです。

新しいプランに取り組んでいるとき、役立っていない習慣、前のやり方に無意識で戻ることがあります。

なぜそんなことが起きるのか、、、
新しいプランよりも前のプランの方がやり慣れているから、ついついそっちに戻りたくなってしまうんです。

やり慣れている前のプランに戻ってしまうことを何度も何度も繰り返して、途中で嫌になって投げ出したくなるときもあります。

それでも諦めないのは今よりも上手くなりたいから!
新しいプランの方が前のやり方よりもうまくできることを知っているから!

これが原動力かもしれません。

前のやり方に戻ってしまうときに考えたいこと

【1】頭が動いて体全体が動ける状態を思い出すために自分に指示を出す

自分の思い出しやすくて、やりやすい言葉でいいのです!
「頭が動いて体全体がついていって、、、」
「頭と脊椎がびよーーん、、、」
「頭と脊椎がふわっと動く、、、」
「頭と脊椎が電車みたいに動き続ける、、、」 とか

この例えは僕のです笑笑
こんなんでいいんですよ。ほんと

【2】新しいプランの意図を明確にすること
前のやり方に戻りたくなってしまうのは、新しいプランの意図が不明確だから!!

どんな動き、考えが必要なのかをかなり明確にする必要があります!

ここで大切なのが新しいプランだけにならないこと。

「頭が動いて体全体がついていって〇〇する」というのがずーっと続いている状態で実践することが大切です!
〇〇する=新しいプランだと思ってくださいね!

【3】自分に時間を与えること
前のやり方に戻ってしまう自分への苛立ちや焦りで苦しくなるはずです。

そんなときは自分に時間を与えること。

いま自分は新しいやり方を再構築しているから時間が必要なんだと言ってあげましょう。

新しいプランを一度声に出してからやり直すのもオススメです!

【4】1回1回意識的に取り組むこと。
繰り返しの作業ってどこかのタイミングでなーなーになってしまいます。

流れ作業、雑になってしまうんですよ。

そのとき意識的にできているかと言われたらそうではない人が多いのではないでしょうか。

ただ時間が過ぎてしまう繰り返しの作業を過ごすよりも、1回1回を意識的に取り組むことが練習の質がかなり向上します。
だからこそ1・2を意識的かつ建設的に取り組むことが超大事です。

【5】少しでもうまくできたら自分をほめること
新しいプランを習得していく過程で少しでもうまくいったら自分で自分のことをほめましょう!

いまいい感じじゃなかった?
うまくできた!やればできるんじゃん!
みたいな感じで自分で自分を褒め称えましょう!

なんのこれしき!まだまだだ!もっとやらなきゃ!
みたいな風に自分に言ってしまうと、少しの成長を否定してしまうんです。

できたことはできたと素直に認めることが練習するうえでとっても大事です!

根深い習慣と向き合う決意と新しいやり方を身につける覚悟

ボクは新しい動き・考え・やり方(新しいプラン)を身体に覚えさせる過程がアレクサンダーテクニークの醍醐味であり、1番自分自身と向き合えるタイミングだと思っています。

レッスンを受けて新しいプランを教わっても最終的に身につけるようにするのは自分自身だからです。

正直な話自分の習慣・クセに向き合うのってかなりしんどいです。
そう簡単に新しいプランが身につくわけではないから。

なので自分の根深い習慣と向き合う決意、新しいやり方を身につける覚悟が必要です!

もしも取り組む気持ちがわかないとき

「前のやり方のまま苦労するのか?それとも役立っていない習慣を捨てて新しいプランをマスターしてサラッとカッコよく吹けるようになる。どっちがいい??」

こう自分に問いかけます。

あなたはどっちを選びますか??

役立っていない習慣、クセを新しいプランにアップデートすることは自分自身の成長につながり、演奏の技術、表現の幅を広げ、演奏そのものの向上へとつながります。

さいごに

アレクサンダーテクニークをはじめてからまだまだ成長できるんだ!というよろこびがありました。
教師になったいまでも自分自身の体や心の状態に向き合い、音楽とフルートに向き合えてます。

学生のときはただひたすらがむしゃらに練習していましたが、今はもっといいやり方があるかもしれないという前提のもと練習に取り組むことができています。

音楽もアレクサンダーテクニークも同じ、終わりのないもの。
自分の人生をかけて取り組めるものが2つあるって結構すごいことなのでは?と最近思っています。

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© 2021 岡本元輝 音楽家のためのアレクサンダー・テクニークレッスン